- 2014年度採択課題
- 技術開発個別課題
霊長類脳の構造・機能をささえる分子基盤解明にむけたマーモセット全脳遺伝子発現動態・エピゲノム動態解析
代表者
郷 康広
大学共同利用機関法人
自然科学研究機構 新分野創成センター
特任准教授
霊長類の脳が正しく構築され、正しく機能するためには、ゲノムを設計図とした緻密な時空間遺伝子発現制御・エピゲノム制御が必要不可欠です。また、構造・機能の異常が原因となるヒト精神・神経疾患の病態解明のためにも、モデル動物における正常と異常の分子動態の定量化を行うことは、因果性をともなった病態機序の解明につながる可能性を持ちます。
本研究では、マーモセットを用いた全脳かつ発達段階に応じた網羅的遺伝子発現動態・エピゲノム動態解析の定量化を行います。それら時空間動態解析から明らかになった領野特異的・空間特異的変動遺伝子のより詳細な全脳マップをハイスループットin
situ hybridization法により行い、全脳3D遺伝子発現アトラスを作成します。