オス生殖細胞を用いた遺伝子改変霊長類作成技術の開発

参画期間:2017-2020
代表者
篠原 隆司

篠原 隆司

京都大学 大学院医学研究科 教授

培養精子幹細胞であるGermline Stem (GS) 細胞を用いてマウスとラットではノックアウト動物の作成が可能となった。しかし現状では霊長類の精子幹細胞についての情報は極めて少なく、その同定すら困難である。本研究では1) 霊長類精子幹細胞の濃縮法開発と 2)GS細胞の樹立を目標とする。霊長類精子幹細胞の濃縮法を開発することで、この細胞を効率良く精巣から回収する手法を確立し、回収細胞の遺伝子情報解析により霊長類精子幹細胞の自己複製因子の同定、これをGS細胞の樹立に役立てる。これに加え、3)遺伝子編集技術を生体内の精子幹細胞を含む精子形成細胞に適用することで遺伝子改変動物の作成を行う。