- 疾患研究チーム(脳血管障害等)
- 臨床研究グループ(2014~2018年度)
シナプス機能分子を認識するPETプローブの開発
代表者
高橋 琢哉
公立大学法人 横浜市立大学
大学院 医学研究科
教授
我々はAMPA受容体に特異的に結合するPET薬剤の開発に世界で初めて成功した。これにより、脳内のAMPA受容体の分布を生体で非侵襲的に観察測定することが可能になる。
AMPA受容体は記憶、学習をはじめ、様々な神経機能を仲介していることがげっ歯類の研究によって明らかになっており、精神・神経疾患との関連が数多く報告されている。これまで生きているヒ卜の脳全体で、経時的にAMPA受容体を可視化する技術がなかったため、AMPA受容体の動態に関する知見やそれを基準とした精神神経疾患の病型分類が得られなかった。